自己肯定感という言葉はあまり馴染みがないかもしれません。自己肯定感とは、つまり自分自身を認めてあげる感情、自らの存在意義や価値について肯定できる感情のことを指しています。自尊心などと近い意味合いで使われることもあるようですね。


 自己肯定感が低くなってしまう要因には、生まれ育った環境が大きく影響していると言われています。原因としては虐待された経験、過保護に育てられた、自分で選択する機会が少なかったり、あまり褒められなかった(認められなかった)ことなどが挙げられます。


 さて、今回はこの自己肯定感が低い(=自分のことが認められない・自分が嫌い・自己否定感が強い)に向けて、その特徴と高める方法について紹介していきますので、見ていきましょう。




自己肯定感が低いとどうなる?


 先ほども書きましたが、自己肯定感とは自分自身を認める感情であり、自分自身の存在意義や価値を肯定できる感情のことです。


 つまり、端的には自己肯定感が低いということは自分自身を認められない、自分自身の存在意義や価値に対して否定的であるということです。


 自己肯定感が高いと日々の様々な出来事や問題に対しても、前向き(肯定的)に捉え、取り組むことができます。


 一方で自己肯定感が低いと意欲が低下したり、自分で自分を否定したり、後向き(否定的)な考え方に捉われて、問題のある人間関係や症状に発展していきます。



問題のある人間関係や症状とは?

 前述の通り、自己肯定感が低いと問題のある人間関係や症状に発展していくわけですが、これらは自己肯定感の低い人に引き寄せられ(引き起こされ)てしまうんですね。


 では、どんな人や症状を引き寄せてしまうのか、見ていきましょう。


引き寄せやすい『人』

  • 支配的な人
  • 暴力的な人
  • 嫉妬や束縛が強い人
  • 過保護、または過干渉な人
  • おせっかいな人
  • 見栄っ張り、また強情な人
  • 回避的な人
  • 嘘が多い人
  • 問題行動の多い人
  • 闇を抱えている人
  • 何らかの依存症の人
  • 病んでいる人
  • 愛着に問題のある人
  • 承認欲求の強い人


引き起こされる『症状』

  • アダルトチルドレン
  • 共依存
  • 恋愛依存(性依存)
  • 愛着障害
  • HSP(敏感気質)
  • 対人不安
  • 視線恐怖、雑談恐怖
  • 長期的なうつ病
  • 強迫性障害(強迫観念)
  • 何らかへの依存(買い物やスマホなど)
  • 適応障害
  • 摂食障害(過食症、拒食症)
  • 自傷行為(リストカット)
  • 加害行為(DV、モラハラ)




自己肯定感を高めるには?


 ここまで自己肯定感が低いことの特徴について触れてきましたが、では、自己肯定感が低い人は一生そのままなのでしょうか?


 確かに、自己肯定感の低さは育った環境の中で形成されたものですから、これを改善したいと思っても簡単でないことはわかるかと思います。


 でも、自己肯定感が低いままだと意欲も低下し、色々な問題があると書いてきました。ですので、ここからはそんな自己肯定感を高めていく方法について書いていきますね。



自己肯定感を高める方法5選




ネガティブでもOK!

 そもそも自分を受け入れられないからこそ自己肯定感が低いのに、急に自分のことを認めたり、ポジティブになれたり、良いイメージを持とうとか言われても、困ってしまいますよね。それができるなら苦労しないよ! って感じです。


 自己肯定感は薬で高められませんし、人の心ですから急激に変化させることはできないものでもあると思います。


 ポジティブになれるのであればそれに越したことはありません。しかし、そんなにすぐ前向きになれないのであれば、​後向きな自分のことも許容し、受け入れていくことです。


 ネガティブに考えてしまっても、そんな自分を責めないことです。ネガティブに考える自分も受け入れていくことで、自分自身を認めることになりますので、結果として自己肯定感は高まっていきます。



 …とはいえ、ネガティブな感情を自分自身の心に留めておきながら日常生活を送るのは難しいでしょう。


 職場などでは特に、ネガティブな発想自体が敬遠されがちな部分もありますよね。


 しかし、それを溜め込んでしまうと、感情をコントロールするのが難しくなってきます。急に涙が出てきたり、怒りを適切に表現できずにブチ切れたり、自律神経のバランスが崩れて過呼吸やパニック障害、うつになったり、五感が弱くなってきたりしてしまいます。


 ネガティブな思いを話せる近しい友人や家族、恋人などがいるのなら、きちんと吐き出しておきましょう。そういうことを話せる相手がいない場合は、信頼できるカウンセラーのもとでカウンセリングを受けることも1つの選択肢だと思いますよ。


 抱え込んでいた気持ちは口に出すことで気持ちも楽になりますよね。これには受け止めてくれる人がいると表現しやすいことや、自分には受け止めてくれる人がいるという安心感から自己肯定感の向上につながる効果も期待できます



肯定的な環境を整える

 簡単に言いやがって、と思うかもしれませんが、これについては肯定的な『人』、『言葉の受け取り』、『言葉の発信』のことに切り分けて書いていきますね。



 まず、自分自身の話を否定的にしか捉えてくれない人はマイナスの影響が出てしまうこともあります。とは言っても付き合わないというのは難しいでしょうから、肯定的に捉えてくれる人とはできるだけ接していくようにしましょう


 人に認められることによって自己肯定感が高まり、また、自分自身を深く知っていき、受け入れていくことでも自己肯定感を高めることにつながります。



 次に、肯定的な言葉はできるだけ受け取ることです。周りの人から「仕事が早いね」とか「その服似合ってるね」など肯定的な言葉を受けたときに、「いやいや、そんなことはないですよ」と否定しがちなこともあるのではないでしょうか? それよりはできるだけ「ありがとうございます」と受け取っておくことです。


 肯定的な言葉は自己肯定感の高まりにつながるのに、自分自身がそれを否定してはもったいないです。むしろ否定することこそが自己肯定感が低くなることにつながってしまいます。


 人からの肯定的な言葉も大きいですが、それを自分自身が肯定していくことで、自分に対して(良い意味で)大きな影響を与えることと思います。



 最後に、肯定的な言葉を自分自身が積極的に使って増やしていくことです。これは自分自身への影響のみならず、周りの人も聞きやすく心地よい印象になる効果もありますね。


 簡単にやりやすい訓練として、「〜は嫌い」と言わずに「〜は好きじゃない」、または「〜が好き」という言葉を意識して増やしていくものがあります。肯定的な言葉を使うことで自己肯定感を高めるというものです。


 先述の通り、これには受け取る相手に対しても良い印象を与えることになりますので、自己肯定感のことだけでなく、人付き合いとしても知っておいて損しないことだと思います。



『自分の思い』を優先する

 自己肯定感の低さに、(種別として)​他人の役に立てない自分は存在意義がない、または価値がない​と思ってしまう人がいます。


 自分の気持ちよりも他人の気持ちを優先してしまい、意見を違えたときに自分の気持ちを押し殺して他人の気持ちを優先してしまっているということもあるかと思います。自分がどう思うか、よりも、他人はどうか、のほうを優先してしまいます。そうなると自分自身を押し殺さざるを得ないので、苦しいですよね。


 自己肯定感の低い人には勇気のいることだと思いますが、これを突破する為には、やはり「自分は何がしたいか?」、「自分はどう思うか?」を意識して、その気持ちに素直になることです。他人はどう思うかよりも自分の思いを優先してあげるのです。


 自分自身のやりたいこと、思いを大切にしてあげることは、確実に自己肯定感を高めることにつながります。



達成感を作る

 これは「自分にはこれができた!」という自信を得ることで、自己肯定感を高めるということです。


 改めて目標を立てるとなると大がかりな話になってしまうようですが、身近なことで構わないと思います。


 これは自分が何かにチャレンジしてみたいという気持ちを大事にしてあげるのが一番です。また、失敗した場合にも自分自身を責めずに受け入れることが大切です。


 例えば旅行などに行くとして、いつ行くか、どこに行くか、どこに泊まるか、どこで何を食べるかなどの計画を自分で立てて、実行していくことなどの些細なことで構いません。


 これをクリアしていくことで計画通りにできた自分を認められ、自己肯定感が高まっていきます。



できない自分も許容する

 これは前述のできなかった自分を受け入れるということなのですが、何かにチャレンジするということは当然失敗するリスクもあるものです。逆に言えば失敗しないものはチャレンジとは呼べないとすら言えると思います。


 これに対して、できない自分(=チャレンジに失敗した自分、うまくいかなかった自分)を責めるのは間違っていませんか? 成功が難しいことにチャレンジしたわけですから、ある意味では失敗はあるべき姿です。


 これには失敗してもチャレンジする自分を尊重するというスタンスで取り組むことです。そうすることで目標にチャレンジする為の精神的障壁(ハードル)も下げられますし、失敗しても続けていきやすいでしょう。


 自分自身の失敗を許せないと、他人の失敗に対しても厳しくなりがちです。子どもや同僚など、ある程度寛容な心持ちでいないと、​人間関係が窮屈になってしまうことあるのではないでしょうか。


 そうなってしまうと、つまり自分自身の否定的な言葉によって周りの人の自己肯定感を低くすることにもつながり、悪循環になってしまいますよね。


 ですので、まずは自分自身のできるようになった点に意識を向けるようにしましょう。そうすることで他人に対しても同じようにできるようになったことを意識できるようになるので、人間関係も向上するでしょう。




まとめ


 今日は自己肯定感について書いてきました。私自身も自己肯定感の低さに悩むこともありますし、この自己肯定感というものは個人でひとまとめに言えるものでもないんだろうな、と思います。


 自分はこの分野は苦手だけど、あの分野なら誰にも負けないとか、そうして自分自身を理解していくことが大事なんですね。


 自己肯定感が低いと苦手分野がある自分はダメなヤツなんだ、と思うかもしれません。でも、誰にでも得意不得意があるものですから、不得意なことがあるのは当然のことです。それも自分だと受け入れてあげましょう。


 今回紹介してきた自己肯定感を高める方法には、人によって合う合わないもあると思います。できるものにチャレンジしてみるのが良いでしょう。これにチャレンジするあなたも、成功したあなたも、失敗してしまったあなたも、受け入れてあげることです。


 自己肯定感を高めるには、究極は自分を知って、受け入れたうえで気に入ってあげることということになると思います。


 自分のことは自分が一番知っているようで、意外と自分のことってわからないものです。もしかしたら、自分自身を掘り下げて観察してみることで、自分も知らなかった魅力が発見できるのかもしれませんね。






(最終更新日:2019年12月8日)



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