おはようございます。底辺タクシー運転手の来栖あさひです。


 仕事中、お客様に「タクシーの運転手さんって、どういう勤務形態になってるの?」「仕事中眠くなったりしないの?」と聞かれることがあります。


 そこで、今日は隔勤(隔日勤務のこと。通し、本番とも呼ばれます)のタクシー運転手の1日について紹介していきます。




そもそも隔勤って何?


 隔勤(かっきん)というのは、隔日勤務の略称で、タクシー運転手の勤務で最も基本的な勤務形態であり、本番勤務、通し勤務と呼ばれることもあります。


 1日で2日分働く勤務形態になるので、朝8時に出勤する場合、およそ深夜0時〜2時まで、16〜18時間の勤務をします。この勤務時間の中で2〜3時間程度の休憩時間が取れますので、出勤日の労働時間は13〜16時間であることが基本的です。


 また、隔勤の場合は1日で2日分の労働をするわけですから、出勤日の翌日は明け番という休息日になります。


 隔勤のタクシー運転手の場合、1ヶ月のうち11〜14日程度の出勤になることが多いので、1ヶ月の半分以上は休息日(または公休日)として休日になります。




タクシー運転手(隔勤)の1日


出勤〜午前中の仕事

 タクシー運転手の朝は一般的な会社員より早いことが多いです。朝8時前から勤務することで、これから出勤する会社員の足となります。

 ただ、この出勤時間は当然タクシー会社のシフトまたは個人によって違います。

 朝の仕事は、会社員であるお客様を駅から会社まで、自宅から駅まで、自宅から会社まで送るといった送迎がメインの仕事になります。

 朝の出勤時間のラッシュを働き終えると、今度は通院するお年寄り買い物に出掛ける主婦へとお客様の層は推移していきます。


休憩(昼休み)

 午前中の仕事の具合を見ながら、落ち着いてきたタイミングで休憩に入ります。

 タクシー運転手の休憩は、大半の運転手はタクシーの中で仮眠を取ったり昼食を食べに行くなど、自由に過ごします。

 午後からの勤務に差し支えないよう、昼食を摂る場合はあまり満腹になってしまわないよう注意します。


午後〜夕方の仕事

 午後は市場によって落ち着いてしまっている場合もありますが、営業マンなどが取引先に移動したり、主にお年寄りが病院から帰ったりなどの仕事がメインになります。

 病院に待機場所がある場合は待機してみたり、自ら仕事を取る為に工夫して動く必要があります。

 昼勤のタクシー運転手が帰り始め、仕事の本数は少ないながらも回転がよくなる場合もあったりします。


 夕方になってくると仕事帰りの会社員などが見え始めますが、道路が混雑するなど、工夫して仕事をしないと効率の悪い場合もある時間帯になります。

 これくらいの時間になると、夜勤のタクシー運転手が出勤してくるので、昼間とは流れが変わってくることもあります。


休憩(夕休み)

 昼休み以上に時間のバラつきがありますが、夕方〜深夜時間に入るまでくらいで、夜の休憩に入ります。

 仮眠夕飯など、自由に過ごします。ただ、やはり満腹になると眠気に襲われるリスクもあるので、仮眠を取る予定がなければ満腹にするのは避けるようにします。


深夜帯の仕事

 深夜の動きは地域差で左右されますが、駅乗せにしても流し営業にしても、仕事の単価が徐々に上がってくる時間です。

 この時間は当たり勝負な部分もあるので、いかに回数をこなしながら当たりを拾えるかを考えます。

 地域によっては1日の売上の半分以上をこの時間帯だけで稼げてしまうこともありますから、気を抜くことは許されません。

 繁忙時間は限られているので、どのタクシー運転手もこの時間は必死ですが、この時間帯のお客様特有の泥酔客に当たりたくないタクシー運転手が帰り始めたりします。


帰社〜退社

 深夜時間はいつまでも忙しいわけではありません。

 ある程度の客足の落ち着きと、自分の労働時間を見ながら、深夜2時を回る頃には会社に帰る準備を始めます。

 隔勤(仮眠取得なしの場合)は最大21時間と決められているので、会社のシフトなどに従い、決められた帰社時間に合わせてタクシーを会社に返します。

 今日の売上やタクシーチケット、クレジットカードなどの未収処理を整理して現金を納金すれば、今日の業務は終了です。

 深夜〜明け方にかけて仕事をあがると、同じ時間にあがった同僚と夜食を食べに行ったり、さっさと帰宅して晩酌をしたり、仕事終わりはそれぞれが自由に散っていきます。

 ちなみに、前述の通りですが、1日の仕事を終えると、次の出勤までおよそ1日の休息日になります。






隔勤は生活リズムに馴染めるかどうか


 私もタクシー運転手になって最初の数年の頃は隔勤で勤務していました。


 明け番も含めると月の半分以上が休みなのは嬉しかったのですが、やはり1日の労働時間の長さから集中力を持続させるのが難しいことと、出勤日の1日の長さと明け番の1日の短さ(私はどうしても昼過ぎまで起きられませんでした)から、生活リズムに馴染むことができなかったのかな、と今になって思います。


 あとは、やはり隔勤よりも夜勤のほうが効率よく(プライベートを潰してしまいますが)稼げるというところから、私は夜勤にシフト変更しました。




 今回は隔勤のタクシー運転手の1日を紹介しましたが、タクシー運転手は本当に運転手個人の裁量に任される部分の大きい職業ですから、この1日はほんの一例に過ぎません。


 この記事を通して、少しでもタクシー運転手について知ってもらえたら幸いです。





(最終更新日:2019年9月20日)



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